傾聴術をご存知でしょうか? 最近では悪魔の傾聴という本で有名になった、相手の話を引き出す会話術のことです。大きな原則としては「批判しない」「比較しない」「自分の話をしない」というものです。
この傾聴術は本でも言われるとおりにビジネスや聞き取り調査では重要な技能とされています。相手の感情を良い方向の持っていき、より情報を引出したり、動いてもらったりします。
しかし、傾聴術は非常に労力が必要です。とにかく神経を研ぎ澄まして相手が不快にならない方向に誘導する必要があるためです。それと、説得したいことを除いては自分の考えは不要です。非常に相手に対する気配りが必要な技能です。
この労力は賃金をもらったり、組織内での昇給や権限の拡大に対しては割に合う行為です。でも、友人関係など楽しく遊ぶ人に対して傾聴術を使っていたり、使いたくなった場合はもう友人関係ではなくなっていると考えます。
それでも、関係を修復しようと「傾聴術」を使い続けるのは労力の無駄です。もう、こうなってしまったら距離を置くしかありません。
楽しい飲み会のはずなのに、傾聴術を使って疲れていたのでは本末転倒です。さらに、疲れるために高い金を払って飲むのもバカバカしいです。だから、お金のためにも傾聴術は使わないようにして下さい。