貯金術や節約術の本やブログでは「これは一例であり、状況に応じてケースバイケースや臨機応変な対応、つまり適宜対応」という様な書き方がされています。
しかし、私は貯金術は「確実に方法を守れば出来る」と考えています。「野球で勝てる」「ゴルフでシングル」「ゲーム上達」などとは違い、確実な方法があります。
自分は貧乏だと思う
「なりたい自分をイメージすればそうなれる」という方法がありますが。たしかに正しいですが、これこそスポーツやゲーム上達系の「ケースバイケースで臨機応変で適宜対応」なアドバイスです。貧乏人が金持ちを演じても必ずしも金持ちにはなれません。それどころか、なれる可能性は極めて低いです。
私が提案する金がなければ「自分は貧乏だと思う」は現状把握として間違えはありません。貧乏だからコンビニでドリンクは買わないし、水筒を持参して飲みます。同僚が毎回行く飲み会も全てには参加しません。友人から誘われたお金のかかる食事会やアトラクションも断ります。 もちろん、それだけでは人間関係が悪くなりますので、お金を掛けずに会いに行ったり、スポーツやゲーム、音楽演奏を楽しんだりします。
貧乏宣言をすれば、周りもお金のかかる遊びの誘いは少なくすると思います。 もし、あなたに魅力があれば「相手のおごりで飲み会参加」などが出来るかもしれません。
この方法って、臨機応変なところは全くありません。自分は貧乏だと考えて、金に余裕がなければ誘いを断るという単純な方法です。
必要と大好きだけに注力する
必要なこととは、栄養摂取のための飲食、最低限の通信のための携帯電話、仕事関係です。これは簡単に必要だとわかります。 次に大好きなものとは、単に好きなものではありません。 何も言われなくても自分が行動しているという様なことです。
家に帰ったら、速攻で映画を見る、週末のゲームが待ち遠しい、ツーリングに行きたい、音楽を聴きたいなどです。
もし、最近音楽を聞いていないから聞かないといけない! とか 自転車に乗っていないからのらないといけない! とおもったらそれは単に好きだったという程度です。大好きではないので止めて下さい。
この必要と大好きに注力すれば、お金はたまります。
先月より出費が一万円少なければ、一万円貯金ができる
バカバカしいが、キツイ一言です。先月より1万円使わなければ、その分を貯金できる計算になります。もう、説明は不要です。このくらい貯金術は簡単な方法です。
株式やFXなどの金融商品で1万円稼ぐのは難しいです。投資術の本もありますが、多くの本は「ケースバイケースで臨機応変」な対応が書かれた本です。だから、失敗も成功もします。
だから、それとは違い貯蓄術は、お金を使わなければ貯金できるという誰でも出来る単純な方法です。
最後に臨機応変という言葉を馬鹿にしている話で終わります。長編小説を原作にしたアニメ『銀河英雄伝説』第12話『帝国領侵攻』では、エリート軍人の『アンドリュー・フォーク』が
「高度な柔軟性をもって臨機応変に対応」
と発言します。正直具体性が無いので突っ込まれますが、『アレクサンドル・ビュコック』が
「要するに行き当たりばったり」
と皮肉った返しをしています。そう、臨機応変に対応というアドバイス本は行き当たりばったりの本です。
私のすすめは、行き当たりばったりな方法でなく、確実に貯金できる方法を地道に続けることです。