お金を貯めたい、つまりお金持ちになりたい人は色々な方法を試みます。その中で「ミニマリスト」を目指す人が多いです。たしかに、金持ちはミニマリストが多いです。部屋がスッキリしている、持っているものが一点豪華主義であるなどです。
しかし、だからといってミニマリストになれば金持ちになれるは短絡思考です。昔に学校で習った論理学で、「AだからBである」という事実があったとしても必ずしも「BだからAである」という逆のことが成り立たないということです。
この論理学の基礎から言っても「金持ちは物が少ないミニマリスト」であっても必ずしも「ミニマリストは金持ち」ではありません。
実際、ミニマリストの生活って金持ちだから出来るところもあります。理由としてはいつでもお金の力で必要なものを手にすることが出来るからです。
だから、貧乏人がミニマリストを真似て物を減らすと再び物を手に入れるために多大な費用がかかります。 実際私の経験では、5年前にミニマリストになって物は減りましたが、出費は多くなっています。
ミニマリストは節約や貯金のためのテクニックではなく、物を減らすことを第一にしています。金を貯めたければミニマリストは向かっている方向が違います。
金を貯めたければ物は捨てない
明らかに壊れたものやサイズ違いの服、昔乗っていたクルマのアクセサリーなどは処分して下さい。それ以外の欲しくて過去に買ったものは捨てないで下さい。そのかわり全ての物を把握して下さい。オススメは棚に全てを並べて見えるようにすることです。
もし、本や物が欲しくなったら、今持っているものを思い出して下さい。
ビビッときた英会話教材も、「10年前に買った教材も同じ思いで買ったのでは」
欲しくなった楽器も、「ウチに弾いていないギターがあるな」
幅が広がるからこの本を読もう「本棚にそう思って買った本が積読されている」
こう考えて買うのを止めて下さい。
物があれば、買わずに楽しんだり学んだりできます。
貧乏人ほど物は捨てない
貧乏人が金持ちを真似て物を捨てるのは「積荷信仰」です。カーゴ・カルトって言葉のほうが有名です。原住民がアメリカ空軍を真似て、木で作った航空機や無線機、滑走路や誘導灯で物資を積んだ飛行機を呼ぼうとした話です。当然、飛行機など来ません。
この無意味に成功している人の姿を真似ることがカーゴ・カルトです。
ミニマリストになれば金持ちになれるは、貧乏人のカーゴ・カルトだと考えます。だから、今持っているものを捨てて金持ちの生活を真似するのは止めて下さい。
まずやることは、今持っているもので生活をできないかです。
今あるものは過去からの贈り物
積読している本や使っていないスポーツ用品や楽器などは過去からの贈り物と考えて下さい。例えば、ギターがある場合は無駄なものではなく、今買ったら幾らになるかを考えて下さい。今からギターを始めれば本来10万円必要な費用が0円になります。
本も今から買おうと思ったらお金がかかりますが、既にある本を読めば無料です。このように考えれば過去の無駄使いも、それほど無駄では無かったのでは無いでしょうか?