期待するのを止めると貯金できます

人が無駄なことを考えたり実行する原因の一つとして期待があります。
まず、物事について期待する癖があると非常に疲れます。
疲れるという事は労力を使うという事です。
労力を使うためには時間やお金が必要です。
そう、期待することであなたの大切な時間とお金が奪われるわけです。
だから、まず考えるのは期待するのを止めるという言葉です。
ただ、具体的に期待とは何か?ということが分からないと思いますので後で説明します。
ここでは「期待」と言う言葉をブラックボックスとして考えてください。
期待で最も悪影響を与えるのは、裏切られた時の怒りです。
何かに期待したのに裏切られたから、それに対して怒りを感じるという事です。
仕事を便利にするためにパソコンを買ったが、そうならなかった
ダイエットのためにロードバイクを買ったが、そうならなかった
あの人は約束を守るだろうと思ったが、約束を破られた
今までより安い工具を買ったが、すぐに壊れてしまった
子供の教育費用をかけているが、成績が悪くなった。
これらの問題の原因は何にあるでしょうか?
パソコン、ロードバイク、約束を破ったあのひと、安い工具、あなたの子供ですか?
これは強く否定します。それらは全く悪くありません。
悪いのはただ一つです。そう、あなたの期待です。

第一章 あなたの勝手な思い込みです

何かに期待したが、その通りにならなくて怒りを感じた場合
悪いのは、期待した何かではありません。
期待したあなたが悪いのです。
そして、期待を裏切られたあなたが悪いのです。
この原因としてはあなたが勝手に期待したからです。
怒りを感じたのもあなたが勝手にそのようなことをしたからです。
全て、あなたの思い込みなのです。
パソコンを買って使いこなしている人は、パソコンに期待などしていません。
確実に表計算やデザインが出来るから買っているわけです。
ロードバイクを買って続いている人は、ロードバイクに期待などしていません
確実に有酸素運動が出来る器具として考えているわけです。
確実に早く移動できる手段として考えているわけです。
これを実感するためにもっと確実なものを考えてみます。
料理をするために包丁や鍋を買う場合は、何も期待などしていないはずです。
買えば確実に料理を作ることが出来るわけです。
ここで、包丁で手を切ってしまったり、鍋を焦がしてしまった場合は怒りを覚えるかもしれませんが
決して包丁や鍋に対してではありません。この場合は確実にあなたの技能に欠陥がある事が分かっています。
だから、パソコンやロードバイクみたいに怒りが誤った方向に向くことはありません。
繰り返します。包丁や鍋には何も期待していないから、それに対する怒りは無いわけです。

第二章 世間はあなたに対して期待などしていません

冷たい言い方ですが、幸運な事実として受け取ってください。
世間、周りはあなたに対して何も期待など求めていません。
有名人やトップアスリートなどは例外ですが、その人たちでも私生活に関しては何も期待されていません。
テレビで面白かったり、歌が上手かったり、大会で優勝したりなどです。
そう、それらは例外として普通な人は何も期待されていないわけです。
だから、あなたも世間と同じように周りを期待しないでください。
昔の話ですが、隣の部署に出来る先輩がいました。その人にいろいろ有益なことを教えられましたが
その先輩は私の成長など期待していませんでした。ただ、聞きに行けばいろいろ情報を教えてくれました。
そう、教えてくれるが、私を無理やり教えようとはしていませんでした。
この、相手に対して期待しないという心の持ち方が重要であると考えます。
馬鹿馬鹿しいですが先ほどの例を逆に考えると
パソコン、ロードバイク、約束を破ったあの人、安い工具、あなたの子供などは
あなたに対して何も期待はしていないと思います。
だから、あなたもそれらに対して期待を持たないことが重要です。
理由は、期待していないのはお互い様だからです。

第三章 起こったことは事実だと思います

期待せずに事実を直視すれば怒りはありません。
もちろん限度はありますが、誰かに家を焼かれたり、家族に危害を与えると言う話は例外と考えてください。
先ほどの例だと
パソコンが役立たなかったのは、単に周りの流行に流されて買っただけとか
自分の業務がパソコンに落とし込めなかっただけかもしれません。
単にあなたにパソコンのスキルが無かったからかもしれません。
ロードバイクにしても、そもそもあなた自身が運動が苦手だったり
今あるママチャリもそれほど乗っていなかったという事実があるかもしれません。
このように、あなたの期待など関係なしに起こったことは全て事実だと認めてください。
そうすれば、期待することがいかに無駄だということが実感できます。
これだけの量を毎日手計算しているが、パソコンを使えば入力は必要だが計算は素早くできる
毎日運動する習慣があり、ロードバイクを買えばさらに運動が効率的になる
こう考えて買うのです。そして、これらの意思決定にはパソコンやロードバイクへの期待はありません。
買えば、思ったことが確実に実行できるという意志のみがあるわけです。
投資の話ですが、出来る人は市場に期待などしていないと聞きます。
単に事実として未来に上がるか下がるかがあるだけとしています。
そして、負ける人は期待して投資するわけです。期待通りなら喜び、でなければ怒るのです。
投資が出来る人は、事実として値下がりすれば淡々と損切りをし、決めていた価格まで上がれば売るわけです。
これに期待は全くありません。
あるのは、そうなったから売るという事実だけです。
このように、期待せずに起こったことを事実だと思えば無駄使いが減り貯金が出来ます。

さいごに

交通事故の原因の一つとして、状況への期待があります。
見えないカーブの出口に危険が無いことを期待する。
歩行者が車道に飛び出さないことを期待する
自動車が自転車にぶつからないことを期待する
この期待が破られると事故になります。
だから、期待しないことが重要なのです。
もちろん、スポーツとかで勝利するためには何らかの期待は必要ですが
それは、その分野に特化したことだと考えてください。
草野球で強い選手も生活や仕事ではその期待を持ち込まないわけです。
生活や仕事では確実なことを積極的に選び、期待する事は避けるわけです。
材料が確実にその日に到着するが、朝一に到着するかは分からないという場合では
その日の朝に到着することは期待です
次の日に材料がある事は確実な事実です
期待する人は当日の朝一に材料が来る前提で仕事を組み立てます。だから、場合によっては失敗します。
期待しない人は翌日に確実に材料がある事を確認して仕事を組み立てます。万が一、材料が前日にないことが分かれば別の仕事の予定に切り替えるかもしれません。
人気のレストランに行く話でも期待は悪です。
確実に食べるために朝早く到着するのは期待しない方法です。
昼くらいに食べられるかもしれないと思って出かけるのは期待する方法です。
こう考えると、世の中は、期待する人が多いと考えられます。
だから、期待せずに確実なことだけに手を出す人が余裕が生まれると考えます。
他には期待することは良い事と勘違いさせる原因としては
何かを信じることは良い事と言う刷り込みです。
もちろん、信じることは良い事ですが、期待が必要な物事を信じることは良くありません。
信じるのは確実なことだけにしてください。
コインの表が出る というのは期待です。
一方でコインは裏表のどちらかが半分の確率で出るというのは確実な事実です。
だから、コインの表が出ることを信じるのは止めてください。
ここで信じるのは、コインは半分の確率で表か裏が出るという事です。
もう、分かったかもしれませんが、期待するという行為はギャンブルと等しいです。
期待はギャンブルだから勝ち負けがあるわけです。そして、負ければ怒りを感じるわけです。
だから、期待と言うギャンブルは止めてください。
当たり前ですが、ギャンブルを止めれば貯金が出来ます。

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