凡人は極度な集中で貯金できます


まず、質問です。あなたは凡人でしょうか?
もし、学生時代の試験で普通に90点以上取れて
周りの人がすごいという高校や大学に入学できた人なら違うと言ってください。
残念ながらそれ以外の人は凡人だと考えてください。
でも、自分が凡人だと再確認することは幸運です。
理由は、自分には才能があると思って
色々な分野の知識を身に着けようとする間違えを犯さないからです。
次に残念な事実として、だれでも幅広い知識を得ることが出来てしまう点です。
昔は、知識は一部の大学や企業に集中していました。
本当に才能がある人だけが、幅広い知識にアクセス可能でした。
その、だれでも幅広い知識を得れてしまう部分が凡人に対する不幸です。
そう、凡人には扱いきれない幅広い情報が入ってくるわけです。

第一章 達人は馬鹿の一つ覚え

世の中の達人と言われる人って、知らないことが多いです。
悪い言い方だと、馬鹿の一つ覚えです。
しかし、達人の分野に関しては極度な集中力で高度な知識を持っています。
凡人がバカにするバカの一つ覚えを極めることで力をつけているわけです。
仕事でも社内でデキる人って、社内の仕事に関する知識をほかの社員より知っているという事です。
世間の情報は詳しく知らなくても、社内の部品の場所、資料の場所、人材の場所を知っています。
自分が使っている機械や道具の知識を知っているわけです。
事務員であれば、タッチタイピングが速かったり、Excelの使い方を知っているわけです。
ちょっと話がずれますが、仕事でパソコンを使う人は
タッチタイピングとマイクロソフトオフィススペシャリストでも勉強すると仕事が楽になります。
マイクロソフトオフィススペシャリストなど役立たない資格だって言われますが
そんな人ほど、化石のようなExcel知識しかなかったりします。
周りでできる人は、極度に集中している凡人だったりします。

第二章 達人は知らないを知っている

ノーベル賞を取ったファインマン氏は当然物理学の知識があります。
しかし、ほかの分野の知識は無いと自分自身で認めています。
数学に関しては良く符号を間違えるし、数学者ほど極めているわけではないとしています。
工学の道具として数学を使える程度の知識なわけです。
人の観察についても、「原爆は際限なく使われるようになる」と予測して
外れたことを自覚しています。そして、私にはその方面の能力は欠如していると自ら認めています。
知らないことは知らないし。能力が無いと認めた分野はそれ以上手を出さないとしています。
弓道の達人の阿波研造は哲学を理解しようとして三冊くらい読んだがあきらめたとしています。
哲学と言えば先ほどのファインマン氏も理解できないとしています。
こんなに分からないという人が身の回りにいますか?
どちらかというと知ったかな人ばかりだと考えます。
知らないを認めるより、知らないことでも知っているという方が賢いと言う勘違いです。
苦手な分野を克服するとすごいという考えは間違えです。
その分野は知らないと認識して手出ししないようにしてください。

第三章 今できている事を重視する

不満はあるが、今配属されている職場で数年間過ごせているのであれば
その分野の仕事の能力は十分あるはずです。
ここで、行うのは今やっている仕事に対する知識を身に着けることです。
工程の前後関係、作っている部品が何に使われているか
業務で使っている計算式はどういう意味があるのかなどを先輩や上司に聞いてみることです。
決して、自分の分野外の知識を身に着けるという意味ではありません。
プライベートでは、今乗っているクルマの説明書を読んでみたり
お金を持っていれば、それを運用する方法でも考えてみます。
家があれば休みに周りをチェックしてみます。
このように、現在出来ている事を重視してその周辺の知識を強化してください。
読書は重要だと言われますが、完全に未知なる本を読むのは無駄です。
電子工学を知っていれば、電気工学
シェークスピアを知っていれば、ほかの類似の作家の話などです。
電子工学を知っている人が哲学や
古典コンピュータの原理を知らない人が、量子コンピュータの本を読むことは避けてください。
努力しても無理な分野がある一方で
努力しなくても知識を得られる分野に注力することを重視して下さい。

まとめです

第一章 達人は馬鹿の一つ覚え

  • 達人は知らないことが多い
  • 馬鹿の一つ覚えは良い戦術
  • 凡人は極度に集中

第二章 達人は知らないを知っている

  • 達人は道具として割り切れる
  • 達人は分野外に手を出さない
  • 達人は苦手な分野を克服しない

第三章 今できている事を重視する

  • 今の仕事の能力を重視する
  • 得意だった分野をさらに伸ばす
  • 慎重に周辺知識を伸ばす

苦手を克服、未知の分野を知る、人間には無限の可能性がある
全て嘘だと考えてください。
その分野に向かうと悲劇があります。
しかし、今できることをさらに伸ばしたり、隣接した分かりやすそうな分野を知ることは労力が低いです。
エンジニアの方々はExcelを使えると当然のように言います。
そんな人も残念ながら20年前の知識だったりします。
今のExcelならワンタッチでできることを、古い方法でやってしまいます。
さらに、マイクロソフトオフィススペシャリストのような資格をバカにします。
これは間違えです。
このように、目の前のことを深く知ろうとせずに新しい未知を追いかけてしまう間違えをします。
こんなことをしていたら、時間もお金も浪費します。
だから、凡人だと思ったら極度に集中して貯金できるようにしてください。

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