皆さん、色々なことを知っていますか?
どちらかと言うと平均以上に知っていると言いそうです。
しかし、大きな間違えです。失礼かもしれませんが、人ってごく一部のことしか知らないです。
私もそうですが、皆さんもそうです。決して幅広い知識などありません。
また、ムカつかせる言い方をしますが事実なので動画を止めないでください。
自分は平均より物事を知っているというのなら
大学入試の問題でも解いてみて下さい。どうですか?
大体の人は様々な理由で解けないと考えます。忘れてしまったと言い訳をしますが、
そもそも知らなかったという線の方が濃厚です。
大学入試問題は特別な知識ではありません。どちらかと言うと、広く浅い広範な知識でもあります。
ここでわかるのは、知っていると思っていても全く知らないということがある事です。
第一章 ウォーレンバフェット
ウォーレンバフェットと言う人がいます。
知らねーよって言う人はここでも広く浅くも物事を知らないと認定されます。
世界一の富豪のトップテンに入るという人です。4兆円の資産ともいわれています。
その、バフェット氏が言う言葉で、全てを知らなくて良いがあります。
彼は、未来も予測できないというし、特定の企業の未来も知らないと言います。
「ガムの分野に注力して、コンピュータの分野は別に任せる」
こんな発言をしています。
もし、周りの情報通の人に同じような質問をすると
未来を予測でき、名前だけ知っている企業のこれからの業績も知っていると言うだろうと考えます。
ガムの産業もコンピュータ産業も知っているわけです。
なんでも知っているというが、怪しいです。
ちなみに私も自称情報通でした。レクサスが日本に上陸し、アリストがGS,セルシオがLS、アルテッツァはISとして販売されました。
私の予想は、数年後にそれらのクルマは元のさやに納まると言いました。そう、レクサスは廃れて、それらのクルマはトヨタブランドで販売されるだろうとです。
完全に外れています。
さらに私が間抜けなのは、間違えを理解していないところでした。 レクサスの予想を外したのに
相変わらず他のビジネスの予測をしていたわけなのです。
バフェットみたいに「ガムは知っているが、ほかは知らない」と言えないわけなのです。
第二章 ファインマン
ノーベル賞をとったファインマンと言う人がいました。
理系の人ならご存じの人が多いと思いますが、知らねーよと思った人は先ほどのバフェット氏を知らないのと同様に
情報通ではないと考えてください。
そのファインマン氏もバフェット氏と同様に、知っている分野の事しか話しません。
ある天才数学家はどのように創造的な考えが出来るのか? という質問をされた時も
知らないと答えています。
磁石と磁石がどうして反発したりするのかという質問も
知識が無いから出来ないとしています。
もちろん、ファインマン氏はある程度知っていると思いますが、知識が無いとはどういう事なのだろうか?
それは、教える人の事です。当然、工科大学の学生にそのことを説明することは出来るはずです。
しかし、幼稚園児、小学生、中学生、高校生や経営者、医者、弁護士、技術者に説明するためには
それらの人の知識が必要なわけです。幼稚園児に能力が無いから教えられないのではなく、幼稚園児がどのように思考するか分からないから教えられないわけです。
ファインマン氏の言い方だと「幼稚園児に説明できるほど私は理解していない」となります。
こんなトップレベルの人でも、知らないという言葉を癖にしているわけです。
私はレクサスの予想を外しましたが、ファインマンもある予想を外しています。
「原子力の兵器はここ数年で使われる」
と本当に思って予測したと言っていました。そして、明らかに予想が外れても
「私は今でも核が使われるのは時間の問題と感じている」としています。
だから、ファインマン氏は
「この分野に関しては能力は無い」と言っています。
すぐに間違えを認めて、その方面には思考力や影響力を向けてはいません。
第三章 知っているに集中する
色々なことを知らないと世間知らずと思われそうですが
あなたにそう思わせる事こそが、相手の戦術です。
些細な事実を知らないというだけで、それをネタにして相手を落とす幼稚な手法です。
スーパーヒーローの名前を間違えた大人をバカにする子供のようなものです。
その時の大人の対応としては、自分は無知とかナイーブとか絶対に思いません。
些細な事で突っ込まれただけと思い堂々としていると考えます。
これと、同じように知らないことがあっても、先ほどのスーパーヒーローを知らない程度に
感じてください。
これで、知らない些細な事実に影響されない心が出来ます。
その一方で、自分の得意な分野は深めてください。
コンピュータオタクと自称するなら、Core i7ではなく、i7-1260Pです。
このくらい言えなければ、オタクじゃなく、単なるユーザレベルです。
一般的な購買者が生活でパソコンを選ぶ程度の薄い知識です。
そうすれば、生活程度で知っている知識レベルでは決して知っていると言えなくなります。
ただ、完全に知らないというと完全なる無知や世間知らずと言われますので
「なんとなく知っているけど、詳細は知らない」
と言ってください。
まとめです
第一章 ウォーレンバフェット
- 知らないが口癖です
- 自分の分野を知っています
- 知らない分野を知っています
第二章 ファインマン
- 教えられない理由は自身の知識不足
- 知ったかはしません
- 幼稚園児が理解できないのは教える側にある
第三章 知っているに集中する
- ヒーローを知らなくても無知ではない
- 生活程度の知識では知っていると言えない
- 得意な分野に集中します
皆さんの周りで、簡単に思えることでも「知らない」と言う人はいないでしょうか?
その人は本当に知らないわけでは無いと考えます。
説明したり、議論するほどの知識が無いという程度です。
コンピュータのCPUに関しては、買い物に関するレベルでは十分ありますが
テクノロジーを語るというレベルではないので知らないと言っているわけです。
ファインマン氏の「幼稚園児に説明できるほどの知識は無い」
ということを理解しているわけです。
聞いてきた相手に対して、知っているか知らないかを判断しているわけです。
だから、相手の知識や状態を確認せずに、こちらの状況だけで知っていると決めつけるのは問題があります。
なんでも知っていると思うのは無駄な労力です。それを止めることで労力が節約でき、無駄な出費が減り貯金できます。