皆さん、幸せはどんな時に感じるでしょうか? 多くは、「以前より多くの変化があった時」だと思います。具体的には、贈り物を貰ったとか、新車を買ったとかです。実はその様な幸せは、そのときだけだったりします。 その時という変化があった時だけ幸せを感じることを「相対的な幸せ」と呼びます。
数学とか科学がと得意な人なら、人の感じる気持ちを微分すると説明するとわかると考えます。まあ、科学に明るくない人は補足にもならないし、雑談としても面白くないのでこの話はまた今度にします。
新車は買った時と売るときが一番幸福
私の大好きな本、ロルフ・ドベリの『シンククリアリー』でも言われていますが、クルマやヨットの楽しみは、買った時と売却する時ということです。
これって、物を買ったときと売った時という大きな変化点で喜びを感じていると思います。買えば物が手に入り、売ればお金が手に入ります。 そう、これが「相対的な幸福」です。
一方、絶対的な幸福とは物を持っている絶対的な尺度で幸せを感じるということです。クルマで言えば、所有してから手放すまで同じだけの幸せがあるはずです。この、あるはずの幸せが絶対的な幸福です。まあ、減価償却とか価値の目減りもありますが、それは無かったことにして下さい。
絶対的な幸せを感じるとお金がかからない
クルマなど物を買ったら、「毎日が新車」「毎日が新品」と感じてみて下さい。冷静に考えれば物自体は変化していないわけだから、無理は無いと考えます。 そうすれば何年経っても新車であり新品です。
この考えを持てれば持っているもの全てに幸せを感じられますから、出費は減ります。もし、相対的な幸せを追い求めたら、毎日、新品を買わないといけません。これでは出費が大きすぎです。
お酒、タバコ、食事の暴飲暴食も相対的な幸せです。変化があるときは楽しいですが、その後は全く楽しくありません。 お酒を飲んだときも、絶対的な楽しさは消えて、一時的な相対的な楽しさの思い出だけが残ります。思い出というと良さそうですが、この場合はまた次も相対的な楽しみを求めたいと思わせるだけです。
相対的な楽しみは一時的で使い捨てな快楽です。はっきり言って浪費です。
一方で「絶対的な幸せ」は一生物です。本や楽器も一定の絶対的な価値を持っており、今日も明日も10年後も同じ楽しみを提供すると考えられます。
この考えを持てば、出費は確実に減ります。是非、考えてみて下さい。