世間のミニマリスト像は「なにもない部屋にちゃぶ台一つ」みたいな生活を競い合っている人です。ただ、人気はありますが、いわゆる「テレビの向こうの珍奇な方々」みたいなものです。決して生活の知恵として人気があるわけでは有りません。
他にはミニマリストはミニと言う勘違いもあります。しかし、ミニじゃなくミニマムです。小さいのではなく最小です。だから、読書好きな人の1万冊の蔵書は最低限だが、その人が衝動的に買ったそんなに興味のない一枚のCDは最低限では有りません。
音が好きだから買ったボンゴ |
一つの分野に集中する
家が散らかっている原因として
「あらゆる種別の物が置いてある」
です。100枚のCD、100冊の蔵書、10の楽器、散乱した100の工具が部屋に置いてあると散らかって見えます。それが
1万枚のCDだけ、1万冊の蔵書、100の楽器、チェストに入れられた工具…… 先程の10倍以上に増えていますが、整理されて収納されていればスッキリ見えます。
多趣味な人は集中している
よく、多趣味と言われる人がいます。冬はスキー、夏はキャンプ、そして何かあれば高そうなカメラで撮影という感じの人が身近でいました。周りの印象は「色々手を出している人」という感じです。
ただ、その人の家に行ったことがあるのですが、ウチより物が少なかった感じでした。部屋にはカメラを入れる防湿庫と撮影した写真が数枚額縁に飾られており、ネガを入れるファイルキャビネットがくらいでスッキリです。
アウトドア用品やスキーは倉庫の中に整然としまわれており、うちの倉庫より物は有りません。
そう、多趣味と言われる人は実はミニマリストであり、より効果的なものだけを最小限だけ持っています。
なので、ミニマリストとしての趣味はジャンルではなく、趣味以外のことをいかにやらないかを考えることです。
私の言い方だと
「好きはやらない」
です。「大好きなものと必要なものに集中し、それ以外は手を出さない」という意味です。ここで好きというのは行為を持った物事という意味です。テレビで見た面白そうなことなどです。それらに毎回反応していたら時間も場所もお金もすぐに無くなります。
冷静にミニマリストとして趣味をチェック
楽器演奏が好き。究極は一つだけ楽器を持てば良いです。それに加えて楽譜とかCDや備品類です。 極端な例として「グランドピアノ」を置いたとしても他のものを置かなければスッキリした部屋を演出できます。 ギター、ヴァイオリンなら更に狭いスペースです。
ドラムスなどの打楽器を考えた場合、自宅に防音室は必須です。ググってみたところ500万円くらいで作ることが出来るとのこと。700万円のアルファードを買う余裕があると考えれば、それを500万円の防音室と200万円の安い車と考えれば実現は出来ると考えます。うん、アルファードが欲しい。ドラムスを捨てて下さい。
アニメ関係、いわゆるサブカルとかオタクって言われるジャンルも場所とお金が半端なく必要とされています。ただ、鉄則の「好きなものには手を出さない。必要と大好きだけにする」に従うと、ジャンルよりタイトル。更に自分が好きな種類のグッズだけに注力すれば良いです。ググると『ラブライブ』の特定のフィギュアだけを好きで集めている人がいますが、まさにあれがミニマリストです。
スポーツ関係も集中すれば物は少ないです。ゴルフならクラブ一式とウェア類。自転車なら二台と工具類。スキー・スノボなら板数枚とウェア類… 1畳程度のスペースで保管できます。
本やCDも自分の好きなジャンルに絞って1万冊。部屋の壁を全て本棚にすれば収納できます。
持っている楽器はこの程度 |
大好きなものをやめる!は愚策
テレビなどで物を片付けるという話では
「大好きだったオートバイを手放す」
みたいな話でオートバイを処分するって話になります。しかし、それは幻想であり間違えです。大好きなオートバイは絶対に捨ててはいけません。 ここで捨てるのは好きなものです。 バイク以外の工具、バイク以外の本、バイク以外のスポーツ用品… 大好きなオートバイに関わらないものの方を捨てるべきです。
オートバイが大好きな人からオートバイを奪ったら、残るはどうでも良い好きなものだらけになります。 そうする何が起こるか? 好きなもので家が溢れかえります。だから、大好きなオートバイとそれに関するものだけを残して後は処分です。
ミニマリストとして趣味を考えた場合、大好きなものに一点集中し他の好きなものには手を出さないを徹底することです。