以前レストランで、「カレーはありますか?」と聞いたところ「あると思います」と返されたことが有りました。ただ、この返事に違和感がありました。
私が知りたいのは、確実にカレーはあるのか? でした。
断言は失礼という勘違い
先程の店員は断言することが失礼であるから、「はい、あります」ではなく「あると思います」と言ったのだと考えています。あと、同席していた友人もその事は分かっていたらしく、「あると思います」は確実に在庫はあり、注文できる状態にあるとの認識でした。
この、「思います」を付けると柔らかい言葉になるという理由は、断言は失礼であるという勘違いから来ています。
では、なぜ断言は失礼だと勘違いするのか? それは、質問に対する考え方です。
ほとんどの人は解答は求めてない
先程のカレーはありますか? という質問に対しては、断言して疑問を解決することが失礼であるという考えです。
ほとんどの人は疑問に関して明確な解答を求めていないということを知っているので、相手の質問に対して明確な回答をしません。アカデミックな分野では、質問に対して明確な回答をすることは喜ばれることです。しかし、それは非常に少数派です。
在庫確認をする客には断言を
話戻して、ほとんどの人は店で在庫確認などしません。品物が書いてあれば当然注文できると考えて注文します。決して「カレーはありますか?」などと聞くことは有りません。
なので、在庫確認をする客は例外であり、確実な答えを求めています。なので、そういう客に対しては断言して良いと考えます。今回の場合は
「はい、カレーは注文できます」
が喜ばれる回答です。
なので、質問に対する回答は断言のほうが喜ばれるし、失礼ではないと考えて下さい。