皆さん「例え話」は使うでしょうか? 使えば分かりやすくなるから使ってしまう人が多いです。しかし、例え話って話の上級テクニックだと思ってください。
メイントピックがブレる
メイントピックが難しい話だったとします。例えば、コンピュータのキャッシュメモリの説明をするときに、「よく使うものは倉庫ではなく、手元の棚においておく」という説明をすると思います。
ただ、多くの場合は倉庫とか棚とかの話に脱線してしまいます。
残念ながらキャッシュメモリの話をする場合には、
「よくアクセスするハードディスクのデータをメモリに記憶しておく」
で十分です。これですと全く例え話が出ていません。でも全く問題なく説明できているのでは?
雑談なら問題ない
実は例え話を雑談で使った場合は、何の問題もありません。そう、雑談で話が脱線しても誰も迷惑しないからです。
例え話はサボタージュネタに
非常に不健全な人間関係ですと、人の話を妨害することに熱を出している人がいます。健全な議論ではなく、単に相手を困らせてやろうという考えです。特に、メイントピックの話についていけない人が自分が目立つために行うことが多いです。
ちなみにサボタージュとは英語で妨害行動のことです。カタカナ語のサボるの語源ですが、それよりは幅広く、破壊活動など積極的な妨害を含む用語です。
野党を真似るな
政治の野党は、例え話の揚げ足を取るようなことをしています。これもだめなのでは? と思われそうです。しかし、野党のサボタージュには強い意味があります。 与党の提案を阻止することです。
しかし、同じことを普通な話でするのは大問題です。話し合いと言うと「ディベート」や討論と考えるのは間違えです。話し合いとは相手の話を聞き、同じ方向に向かっていくものです。 そんな中で、サボタージュする人がいたら痛いです。
会話をサボタージュする人とは議論しない
常に揚げ足取りなどのサボタージュをしてくる人とは議論を避けてください。別に絶交とか口を聞かないという意味ではありません。
普通に話を聞いたり、業務連絡はするが、議論は避けるということです。
他人の性格は直せない
多くの人は、他人の性格は簡単に治せるという希望を持っていると考えます。しかし、残念ながら無理です。
人材を採用したい場合に
「業界知識は豊富だが、勤務態度が悪い人」と「未経験者だが、前職で勤務態度に問題はない」
この場合、前者の人材が採用されることが多いです。しかし、これは間違えです。
実は人に技能や技術を教えることは出来ても、人間としての性格を正すことなど出来ません。
だから、人を雇う場合は「勤務態度の良い未経験者を雇い、業務を教える」のが楽な方法です。
例え話を封印して普通な連絡にする
機械のことを説明する場合、分かりやすいように例え話を使うのは避け、使い方の手順だけを教えるのが正しい方法です。
「ボタンをA,B,Cと順番に押してください。」
この場合に、「Bが先では行けないのでしょうか?」と聞かれた場合に、順不同を説明するために、「家の窓を締める順序は関係ないのと同じ」みたいな例えを出すことは止めてください。
だから、この場合は「必ずA,B,Cと順番に押してください」と再度説明すれば良いです。