トレーディングカードでは「レアカード」と呼ばれる希少だとされるカードが存在します。それらは中古市場で高値で取引されることはもちろん、ゲームで使っても強いカードでもあります。しかし、レアカードって世間で言う希少価値とは異なります。
レアカードは品薄商法
まず、世間一般の希少価値の有るものは、当時は普通に流通していたものが多いです。有名になった本の初版は、その当時は普通に書店で買えるものであり通常の価値と変わらないが、普通に取り扱われ、捨てられたりボロボロになったりして残っているものが少ないという意味でレアになります。
そう、物がレアになるかどうかは、ほぼ自然現象で決まってしまうということです。
一方、レアカードは最初から出荷枚数が制限されています。そう、いわゆる品薄商法の類です。
将棋のコマをカネで買う
極論をすれば、トレーディングカードゲームって将棋の駒を金で買うようなゲームシステムだと考えます。有用なコマほど高価だったら、金を持っている人ほど勝てるゲームになってしまうと考えます。
この、カネで駒を買う将棋に違和感を感じるのであれば、現在のトレーディングカードゲームはそれと同じではと考えないと変だと思います。
金持ちが勝つ競技
とは言っても、トレーディングカードは市場から排除されるものでは無いと考えます。私としては、嫌なら近寄るな程度で良いと考えます。
そして、トレーディングカード以外にも昔から金持ちが勝つという競技は多く存在します。モータースポーツや自転車などのギア系スポーツは高価な機材を持っているチームがダントツ強いと言われます。実際、F1もツール・ド・フランスもチームに巨大スポンサーがついてるチームほど強いわけですので。
ただ、モータースポーツや自転車の良いものは最初から高いです。希少じゃなく高いと言っています。だから、トレーディングカードも制作側がレアカードと決めたものは最初から高値をつけておけば良いのではと考えます。
レアカードという言い回しを止めて、高価なプレミアムカードとでもすれば良いのではないでしょうか?