普通に自宅のLANやWi-Fiでは印字が出来るが、プリンターの液晶画面からアップデートをしたり、プリンタをクラウド登録するとエラーが発生する場合があります。もちろん、最新式のプリンタなので古すぎてクラウドサービスが終了しているというわけではありません。
今日はこのような場合の対策方法を説明します。
印字はできているのだから不具合しかない?
私も含めて、今まで数ヶ月間は自宅や事務所などLAN内での印刷が問題なくできていたわけだから、問題はハードウェアやプリンタメーカのクラウド側の不具合だと決めつけてしまうと思います。でも、実は原因は利用者、今回なら私にありました。
問題の切り分け、今回はプリンタが外部と通信
冷静に問題を切り分ければ、今まではネットワーク内部だけの話でした。でも、今回はクラウドとの通信やアップデートのために外と接続します。だから、問題は外への通信ということがわかります。
デフォルトゲートウェイのミス
ネットワーク機器の設定で「デフォルトゲートウェイ」というものがあります。ざっくりと意味は、「外への出入り口」ということです。一般的な家庭ではルーターが外のモデムと接続されているので、ルータのアドレスがデフォルトゲートウェイになります。
デフォルトゲートウェイの設定が間違っているとネットワークの外に出られないのですが、自宅での印字であれば外に出る必要が全く無いので、間違っていても印字は出来るということです。
デフォルトゲートウェイの修正で直った
今回のプリンタにはデフォルトゲートウェイの設定が
0.0.0.0
となっていました。ある意味何も設定されていないということです。これを、ルーターのアドレスである 192.168.0.1 に修正したところ、クラウドにも接続でき、ファームウェアのアップデートも問題なくできました。
なので、普通に使えるプリンタが、クラウドに接続できない、プリンタ単体でファームウェアのアップデートができないという場合は、デフォルトゲートウェイを確認してみてください。
おまけ、プリンタをクラウド登録する利点
特に自宅や事務所だけで使う場合はプリンタのクラウド登録は無意味です。しかし、ITやパソコンが苦手な人はプリンタが印字できない場合に何が問題か切り分けることができません。パソコンが悪いのか、プリンタが悪いのか?
これを、プリンタのクラウド機能で印字されることを確認すれば、自宅LANとプリンタに問題が無いことがわかります。確実にパソコンが悪いということなので確認するポイントを絞り込めます。
こういう意味で、プリンタをクラウド登録して、スマホから使ったり、任意のメルアドに添付ファイルを送ることで印字する、スマートスピーカーに「ナンプレ」を印字してもらうなどすれば、プリンタ単体で動作チェックが容易にできます。