私の狭い範囲での話で論文とかじゃないのだが、そこそこ有ったローカルの楽器店が廃業していることが多いです。ウチの近くでも軽音楽系に強い店が最近廃業しています。
昔は入門者グレードの楽器でもそこそこな値段がしたのと、情報が無かったため楽器を始めるには地元の店という感じでした。しかし、ギターなどのみんなが始めてみたい楽器であれば、大手通販カタログで教則本付きで買えてしまいます。 少年誌の裏表紙に広告が載っていたのでは無いでしょうか?
だから、中途半端な知識と整備技能で生き残っていた地元の楽器店は元気が無くなったのではと思います。
専門道具は常に相談できる店で
先程の安い入門ギターセットは興味本位でやってみたいという人のニーズは満たしています。しかし、多くの人はそれで終わってしまいます。 挫折という単純なパターンは置いておいて、弦が切れたから買えない、故障したけど修理は? アップグレードしたいなどのニーズは通販では満たせないのでそこで終わってしまいます。
そう、手軽な物を提供している店は手軽なことしか顧客に提供が出来ないということです。
一方で専門店で道具などの機材を買った場合、店に知識があるので正しい使い方についての相談が出来ます。 故障した場合も修理窓口になります。部品だって口頭で伝えるだけで正しいものが手配できます。大型のものであれば出張修理だってしてもらえます。
楽器店その後
仮に楽器が生活に必須な道具であれば全員が必要なので、入門機材と入門情報程度を提供する店も昔のように生き残っていたと思います。 しかし、今生き残っている楽器店って
- ピアノなど大型機材を得意としている
- 部活動、習い事に対応している
- 特定の楽器に対して尖った知識がある
- スタジオ、ライブハウスが充実
のどれかに当てはまるのでは無いでしょうか?
道具も楽器のように考えてみる
ピアノを買った人が自分で調律をしようと考えません。一方でパソコンを買った人は何故か自分で直そうとします。 ピアノに対しては知識は無いが、パソコンに関しては知識がある」? はっきり言って幻想です。 だから、ピアノの調子が悪くなったときに調律師を呼ぶように、パソコンの不具合も専門家に直してもらって下さい。
パソコンとピアノを例に上げましたが、全ての機材に対しても同様です。 楽器に関してユーザが出来ることは適切な演奏操作と最低限の手入れだけです。それ以上のことはユーザの能力を超えているので専門家に任せます。
なので、これから手に入れる機材も安いだけで購入せずに、適切に修理や調整ができ、正しい使い方を教えてもらえる専門店で購入することをおすすめします。