皆さん、成長していますか?
当然だと考えます。肉体的にも精神的にも成長はしているはずです。
その中で、精神的な成長は変化したことに気が付かないことが多いです。
確実に変化はしているのは事実ですが分からないわけです。
その理由としては、比較する基準点が定まっていないためです。
だからと言って納得するのは非常に多くの物を失っています。
どんな人も、ある事が出来ないと思っていたが、いつの間にかそれが出来るようになった経験はあります。
成長したという意味では得るものがありますが、それより貴重な事実を忘れています。
それは、ダメだった時の気持ちや理屈です。
これって笑ってしまうほど忘れてしまっているわけです。
俗っぽい例だと、かたくなにスマホを拒否っていた人が
半ば強制的にスマホに乗り換えて慣れたら
「ガラケーなんて使っている人の気持ちが分からない」
になってしまう事です。
これこそが、ダメだった時のことを忘れている典型的な例です。
この経験を貴重なものにするには、頭の中に
ガラケーを頑なに使おうとして、スマホなど意味が無いと思っていた過去の自分
スマホに変えて快適になった今の自分
この二つを鮮明に意識することが重要です。
第一章 自転車に乗れなかった記憶
自転車に乗れる人も、過去には乗れなかった時があったはずです。
残念ながら、先天的に自転車に乗れた人や、今も自転車に乗れない人はこの話は理解できないので知識として聞いてください。
自転車って最初は上手くバランスを取れずにすぐに足をついていたと考えます。
ある程度慣れたと思ったら、不意打ちのようにバランスを崩して転倒するなどです。
軽く怪我をしながらいつの間にか乗れるようになるわけです。
しかし、その自転車に乗れなかった時の気持ちは、乗れた瞬間に飛ぶわけです。
念のために周りに聞いてみて下さい。自転車の乗れなかった時の気持ちをです。
全ての人が覚えていないというと考えます。
もし、ここで、自転車に乗れなかった時の苦労と気持ちを忘れなかったとします。
自転車に乗れる今の気持ちと、乗れなかった時の過去の悩みを同時に持てるわけです。
この、出来なかった時と出来る時の気持ちを同時に持てると、さらに新しいことを覚えるのに役立ちます。
第二章 お金と自転車
貧乏でお金を使っていなかったが、収益が増えて大金を手にしたとします。
この場合に、自転車に乗れたら、過去の苦労を忘れるように
大金を手にした瞬間に、過去の貧乏な時代を忘れてしまう事は危険です。
過去の苦労も今の問題が解決された瞬間に全てを忘れてしまうから、散在するわけです。
人は何らかの問題を抱えています。そして、何らかの方法で解決します。
しかし、解決したらすべてを忘れるわけです。これでは、何も得られるものはありません。
お金と自転車、気取った言い方だと 金融リテラシーと自転車は似ています。
まず、どちらも親など分かっている人から教わったわけではありません。
自分で軽いけがをしながら覚えていくわけです。
そして、出来るようになったら出来ないときの気持ちが消えてしまうので
親から子供に教えることが出来ないわけです。
自転車の乗り方も親が教えている感じに見えますが、ただ、子供が失敗する横で見守っているだけです。
ただ、安全と言う意味では確保されており、子供が最初に練習する場合は
速度が出ない平地で安全に練習するわけです。
自動車が往来する道や急な下り坂で練習することなど絶対にしません。
あと、自転車は成長するほど練習するリスクが高まります。だから、幼少期に練習するわけです。
金融リテラシーも同様に、親は教え方を知らないわけです。
また、初めての運用も100万円単位で行うわけです。そして、大けがするわけです。
それって、自転車でいうと最初から急な下り坂で練習するのと同じです。絶対に大けがです。
第三章 ストライダーとお金
最近の自転車練習は『ストライダー』というペダルとブレーキが無い自転車を使います。
確実に足が付くペダルが無い自転車で練習します。
これで覚えられるのは、バランス感覚です。足で自転車を蹴っていることで
惰性で進む距離を延ばすことでバランス感覚を養います。
バランスを失ったら足で立てば良いだけです。
平地ならスピードは出ないので、足をつくだけで止まれます。
ギャンブルでいうとポーカーみたいな感じです。
悪い手札なら速攻でゲームから降りれば、痛みは参加料だけです。
ルーレットみたいにオールオアナッシングなゲームではありません。
金融リテラシーもストライダーのように、いつでも安全にブレーキをかけられるように練習すれば同様に大けがは無いです。
株でいえば、上がると思って買った銘柄が、下がった場合速攻で売れば良いわけです。
500円上がると予測される株を買ったが、10円下がったらそこで売るわけです。
そう、ヤバくなったらブレーキなのです。それは自転車も投資も同じです。
さらに、生活全般でも言えます。
ロボット掃除機を買ってみたが、ライフスタイルに合わないかもしれないということが考えられます。
この場合はダメだから売るかもしれないという考えを持つわけです。
付属品やパッケージは捨てずにとっておき、ダメだったら個人売買で売るわけです。
一緒に保証書を付ければ買う側も安心です。3万円の商品で5000円損しても3万円より痛くはありません。
まとめです
第一章 自転車に乗れなかった記憶
- 自転車に乗れない時は絶対にあったはず
- 自転車に乗れなかった時の記憶は重要です
- 出来る前と後の記憶を持っていると最強です
第二章 お金と自転車
- 今が金持ちなら、過去の貧乏を忘れます
- 金融リテラシーと自転車は似ています
- いきなり本番では大けがです
第三章 ストライダーとお金
- 自転車よりストライダーの方が損切りが楽
- ポーカーは軽い傷でゲーム離脱が出来ます
- ブレーキや安全対策は最優先です
大きな問題は、人は今に反応する動物だからです。
テレビニュースを凄いと感じたのは、今起こっているから凄いわけです。
ニクソンショック、バブル崩壊、リーマンショックも
その時は凄いが、歴史で振り返ると平凡なわけです。
今は不景気だと言っている人に、リーマンショックの話を聞いてみてください。
笑ってしまいますが、良くわからないと返されます。
そんな人も、リーマンショックの時はすごく不景気だったと感じているはずです。
繰り返しますが、人って今がすごいのです。そして、過去を忘れるわけです。
毎年夏が来るたびに、最悪な暑さだ、早く冬が来てほしいと言わないでしょうか?
毎年冬が来るたびに、最悪な寒さだ、早く夏が来てほしいと言わないでしょうか?
そんなものです。それが、「今がすごい」と言う事です。
真夏に冬の寒さを想像する
真冬に猛暑を想像する。
どうして自転車に乗るのが怖かったのか思い出してみる。
今ではスムーズに出来る分数の計算が、どうして過去にはできなかったのか考えてみる。
今では簡単なスマホの操作をどうして過去は難しいと考えたのか?
それをじっくり考えてください。それが出来れば
収入が上がっても、貧乏な時のことを忘れずに節約でき、貯金が出来ます。