ビジネス系セミナーや社内研修、学校で聞いたことがある話として
「魚をあげるより魚釣りの方法を教えよう」
があります。意味としては一時的な対策として魚をあげるより
魚を定期的に得ることが出来る魚釣りの方法を教える方が成果が出ると言う事です。
これは正論です。しかし、喜ばれません。
と言うよりウザい奴と言われるだけです。
ここであなたがやるべきは、魚釣りではなく魚を上げることです。
理由は後で説明しますが、その方があなた自身の評価も上がるからです。
第一章 魚釣りの方法は誰も聞いていません
質問です、魚釣りの方法を教えてと言われましたか?
絶対にいいえです。相手は「魚が欲しい」と言っているだけです。
そう、あなたが長期的に見て良いと思っても、相手は今を解決したいだけなのです。
ある意味、魚が欲しいと思っている人に釣り道具を上げるのはゴミを上げているようなものです。
海鮮料理を食べたいという人を海鮮レストランではなく
釣具店に連れて行き、高級リールと高級ロッドを買ってあげるのと同じです。
はっきり言ってバカです。こう考えれば大きな問題である事は明白です。
他に意識する方法は、現実に魚より魚釣りの方法で喜ばれた事例を探してください。
宣伝とか、ビジネス書とかの話ではだめです
友人、知人、職場、上司、部下などから実際の経験を聞き出しtげください。
ちなみに、私の交流関係では、魚釣りの方法を教えて喜ばれたという話は聞きません。
こう考えると、この手の話は都市伝説とは言わなくても、作られた感動ストーリーかもしれません。
感動超大盛トッピングの台サービスかもしれません。
第二章 あなたに指導など求められていません
魚が欲しい人に魚釣りの方法を教えることはまず、あなたには求められていません。
仮に、魚釣りを教えてくださいと言われたら、その時初めて教えれば良いわけです。
だから、その人のためになると考えても、魚釣りではなく魚を渡してください。
この、魚と魚釣りの勘違いは出来る人ほどやってしまいます。
理由は、多くの本やセミナーで言われているからです。
いわゆる、自意識過剰の出来る人が周りに押し付けてしまいます。
これを防止するには、自分自身に与えられた裁量を考えてください。
まず、上司から資料を作ってほしいと言われたとします。
その場合に上司にワードやエクセルの使い方を教えるのは問題あります。
理由としては、そのような裁量は与えられていないからです。
まあ、あなたが言われた通り資料を作って、上司に渡す程度の裁量だけです。
この範囲で動いてください。
友人に対しても同じです。何かやってほしいと言われた場合は
魚を渡すか、拒否をするかの二択です。魚釣りの方法は三択目にはありません。
理由は、友人を教育する裁量など与えられていないからです。
魚釣りの方法を教えて問題があるのは単に裁量が無いだけです。
そう、あなたに求められていないわけです。
第三章 魚釣りは難しい
魚を貰うという行動と、魚釣りの方法を習うのを比較するとどのくらい難しいか分かりますか?
魚を貰うことを1とすると、魚釣りを習う労力は無限大と言ってよいです。
このくらいの苦痛を相手に与えます。
一方で、魚釣りの方法を知っているあなたは、それほど難易度は高いと思いません。
これが問題です。自分は簡単だと思っていることが、相手にとっては難しすぎることです。
似たような問題で、一般的な原理原則を教えれば、多くの特殊事例に対応できると言う話です。
理屈上はそうですが、現実は違います。
仮に、その通りであれば、より算数や数学が生活に役立っているはずです。
分数なんて最強の便利ツールになっているはずです。
生活の言葉として分数が使われているはずです。
でもどうですか?社会人になって分数が出てくるのは転職試験でSPIがネタになった時だけじゃないでしょうか?
1/2+1/3はどうでしょうか? 戸惑う人が意外に多いです。
第一章 魚釣りの方法は誰も聞いていません
- 魚釣りの方法など聞かれてない
- 短期的な解決しか求められていません
- 海鮮料理店と釣具店に関連はありません
第二章 あなたに指導など求められていません
- 教えるという裁量はありません
- 教えることは求められていません
- 言われたことをやるかやらないかの二択のみです
第三章 魚釣りは難しい
- 方法を習うのは難しいです
- わかる人は分からない気持ちが理解できない
- 世間は一般化は求めていない
魚を上げるより魚釣りを教えよう
この言葉は皆が聞きます。
そして、いわゆる目から鱗系の感動話として聞きます。
しかし、実際にそんな話は聞いたことがありますか?
100%無いと考えます。
極端な話、そんな話は幻想だと考えてください。感動の都市伝説というわけです。
結婚プロポーズをサプライズで行ったという話は聞いたことがありますか?
交流関係ではないと考えます。それと同じように、魚より魚釣りも実際には無いと考えてください。
昔のアニメでよくある、喧嘩した後にお互いの顔を見て笑い出して友情が芽生える
いや、こんな話は現実では聞かないです。
喧嘩した後は気持ち悪くてその後は会うことは出来ないだろと考えます。
この失敗はフィクションを真に受けるというところかもしれません。
だから、相手が求めてきたら、可能な限りその物を上げるようにしてください。
決して、そのものを得るための方法など教えてはいけません。
この考えが出来ると、無駄な労力がなくなり出費も減り貯金できます。