相手が間違っている場合に正したい。誰もが持っている癖だと思います。また、それ以上に間違えを正すことは「任務」や「義務」だとも思っている人もいます。当人は役に立っていると思いこんでいるみたいですが、実は単に「ウザい」行動だったりします。
極論、別に困らない
相手が間違った認識でも別に困らないのでは無いでしょうか? その人がどこか知らないところで間違った知識を披露していても別に実害は無いですから。間違えを正すことはウザいこと!だったら止めてしまえば良いのです。
事実、自己満足
さらに、相手の間違えを正すことって単なる自己満足でもあったりしまう。相手が将来困るからという意味ではなく、単に教える側の欲求を満たしたいだけだとも考えられます。
重箱の隅をつつくって言葉があるくらいなので、私が説明は不要だと思いますが。
学校で習ったよね?は最悪
事実、多くのことは学校で習います。そして事実、多くの習ったことは忘れます。仮に学校の試験の平均点が100点であれば平均的に全員が習ったことを覚えているので問題はありません。しかし平均点が40点の分野の場合は、平均的に6割のことをその時からおぼえていないということになります。
そして、学校の勉強が出来ないことに対しては何らかの劣等感を持っています。だから、「学校で習ったよね?」という言葉がキツく聞こえます。正直攻撃です。
アップルと裏技
アップル製品ってまともな説明書が付属していません。その一方で、使い方は「裏ワザ」や「便利テク」みたいな言葉で説明されています。しかも、アップル自身が言うのではなく、SNSやブログ、友達からの口コミです。
そう、アップルが採用している方法は、押し付けがましい教育ではなく、皆さんが大好きな噂話です。 iPhoneの使い方を教育ではなく、噂話で広めているので皆さんは喜んで覚えます。
具体的な方法
昔に酒を飲んでいたときにGET27ってペパーミントの酒が目に入りました。まあ、普通な英語読みで「ゲット」と読むのですが、実はそれは間違えです。
フランス語らしく、「ジェット」と読むのが正解です。
その時に、「あれはフランス語だから」とか「全て英語だと思うな」みたいな言い方だと説教です。
私が教えてもらったときは、こんな感じでした
「良いこと教えてあげる、実はあれってジェットって読むみたい」
って笑い話にして教えてくれました。 これに関して全く「説教」や「教育」くささはありません。
子供も押し付けを理解できる
イギリスの子供向け番組で「テレタビーズ」というものが有りました。これが出来た経緯としては「きかんしゃトーマスよりより低年齢層でより簡単だが教育っぽさがない教育番組を作りたい」とのことでした。
子ども自身も、周りのことを分からないにしても、教育を押し付けられているということは理解できるので、番組からそれをできるだけ排除できるかという考えでテレタビーズは作られました。
一番のポイントは、自分たちより微妙に賢くないキャラ設定です。幼い子供が見ても「自分たちより幼いテレタビーズ達」と感じるさじ加減です。
次に、同じ内容を二回繰り返すということです。これに関しては「尺を埋めるための手抜きだ」と揶揄はされましたが、子供にとっては事前学習がが自然にできる利点があります。知らない間に同じ内容を見ているので内容に対して簡単に反応が出来ます。
最後に、いわゆる関数的予測が刺激される番組作りです。最初に一個の物を出した場合、それを複数登場させるということを繰り返して予測能力を自然と習得できるという作りです。
このテレタビーズの手法には全く押し付けるという考えがありません。子供はテレタビーズに反応しているだけで自然と数や問題の解き方、集中力という物が身につくという考えです。(そして、機関車トーマスなどのより高学年向けの番組に自然に移行します)。
教育は嫌い
ここまで教育は良くないということを言いましたが、一つだけ利点を言うと
「非常に高密度」
です。だから、高等教育では多くのことを覚えるためにつまらない「教育」という手法が使われます。もちろん、高等数学を「テレタビーズの手法」を使って教えることは可能ですが、非常に時間が必要です。
ただ、密度や効率が重視されない分野では、教育ではなく、テレタビーズの手法や面白い裏技で説明するのが良いと考えます。