家を綺麗に片付けようと思ったときに考えることは、おしゃれな空間を作るということじゃないでしょうか? テレビで見るような間接照明やデザイン家具、そして、道具や楽器が飾られている空間…
フィクションです
「あれは漫画の世界だ」と大人が子供に言うシーンはよくあると思いますが、実は大人もその間違えを冒しています。幸い子供なら指摘してくれる大人がいるので安心ですが、大人を注意する大人は普通はいないので問題です。
雑誌や漫画、ドラマの主人公の部屋って綺麗にいろいろなものが飾ってあります。ポスターや絵画、飾るように置かれた調度品、美しい間接照明、そして楽器や調理器具、工具などが見えるように飾られています。
これって、実はフィクションだけの世界です。冷静に考えれば、ドラマの主人公の部屋って生活する部屋じゃなく、撮影するときだけ使う舞台装置というのが分かると思います。
部屋に飾らない
ピアノやテレビなど大型の器具も収納する方法論があれば使わないときは収納するべきだと考えます。 ピアノならリビングではなくピアノ専用の部屋に置く、テレビもホテルのように扉付きキャビネットに収納するなどです。
楽器も、基本はケースに入れて保管です。素早く出し入れしたいということであれば楽器がちょうど入る家具を手に入れてその中に入れておけば良いです。
工具もその部屋が工房でなければツールボックスに入れて保管してください。
飾らない理由
一番の理由としては、外に出しっぱなしにしておくと破損等のリスクが高まることです。また、ギターやヴァイオリンなどの弦楽器は湿度変化にも神経質です。だから、使い終わったら簡易な手入れをしてケースに戻すのが良いです。
他の理由としては、気が散るというところです。物事を集中して行うにはその時だけ物を取り出して練習し、使い終わったら見えない場所に保管しておけば集中力が高まります。
虚偽情報
先程のドラマや漫画、雑誌のおしゃれな部屋って、撮影用の素材です。口の悪い言い方だと「虚偽情報」ということです。
他には有名人の部屋も虚偽情報だったりします。メンタリストのDaigo氏は「飾る収納」を推奨していますが、あれも私の定義に当てはめると虚偽情報になります。
実はDaigo氏って目的別に部屋を持っていることを著書で言っています。そう、本当の意味ではリビング、ベッドルーム、キッチン、ダイニング、書斎、客間などを独立して持てる環境にあります。 そういう場合は、それぞれの部屋は飾る収納をし、集中力を切り替えるには目的の部屋に移動することで、物が隠されるということになります。
一方と言うか一般の家では目的別の独立した部屋を持つことは出来ません。ワンルームマンションならすべての部屋が共用されており、大きめの家でもリビングは趣味の部屋と兼ねていたり、書斎と寝室が兼用だったりします。
リビングで楽器演奏する場合は、楽器が見えない場所に収納できるクローゼットや楽器ケースが必要です。 寝室と書斎を兼用している場合は、読書のときは夜具を隠し、就寝時は蔵書を隠す必要があります。
余談ですが、Daigo氏も言及していることでは、トイレは唯一みなさんが「主目的」に集中し、他の用途で使わない数少ない「部屋」だと著書で述べています。
まとめ
多くの人は部屋を複数の目的で兼用しています。それを前提にすると、部屋に物は飾らずに、使わないときはしまっておくという方法が一番です。集中力も上がり、物の破損や汚れを防止できます。
あと、「コレクションが私の趣味だ」という人もいますが、そういう人はコレクションルームを作ってください。他にもピアノやドラムセットの演奏が大好きな人は専用室です。工作が好きな人は工房室を作ったら良いのではと考えます。 この場合に守ることとしてはその部屋の物をリビングや寝室に持ち出さないということです。