最近、身内が詐欺られました。某ショッピングサイトのアカウントをフィッシング詐欺で入力してしまい不正ログインされたということです。幸い、メールアドレスは変更されていなかったのでパスワードの再発行で対応できました。
本人は全く知覚していない
この詐欺のポイントとしては、「本人は全く知覚していない」ということです。普通の怪我でしたら、大体は原因を振り返ることが出来ます。「こんなことやらなければ良かった」みたいな分析です。 しかし、詐欺に引っかかった場合はそのような意識は全くありません。
そう、いきなり理解できない力で攻撃されたという認識なわけです。(2001年宇宙の旅でモノリスを触らなかった側の猿の気持ちに近いです。)
知覚させるか触らせない
「銃弾が詰められた銃を子どもに渡すほど危険」(The Amazing Spider-Man #30)という表現があります。とりあえずスパイダーマンを引用元としましたが、一次情報では無いかもです。この結論としては「子供が危険だからではなく、銃という物のあらゆる可能性を子供が近くできていないから」としています。
そう、詐欺られる人は使っている道具の真の可能性を知らないだけです。銃に関しても「持たないか、学んでから持つ」というガイドラインがあるようにコンピュータシステムに関しても、
「知覚させるか、触らせない」
を徹底させるしかありません。
引き金を引くと…はお粗末な説明
銃の教育で、「引き金を引くと弾丸が発射されます」などとは説明しません。それより、「常に引き金に指を掛けるな」「銃口の先には何かがあると常に意識する」「常に弾丸が入っていると思うこと」と繰り返し教育されます。
そして、子供に対しては「銃を見たら触らずに大人を呼ぶこと」とも説明されます。
これを「銃の安全」と呼びます。もちろん銃は標的を殺傷する道具なので安全なものではないのですが、ここで言う安全は「意図しない発射を防ぐ」という意味です。
コンピュータも銃と同じ
コンピュータの場合も「銃と同じ安全ルールを適用すれば」より安全だと考えます。
「むやみにクリックするな」「クリックしたら全財産が振り込まれる」「常にアカウントに全財産が入っていると思うこと」
そして、子供や老人に対しては「理解できなければスマホやタブレット、パソコンを触らない」これで安全です。
幼稚園児でも分かるように教えてくれ
こんな事を言われることもありますが、対処は簡単です。
「幼稚園児には触らせることは出来ない、コンピュータの偉大な力を理解するもののみが、自身の責任のもとに使うことが出来る」
この一言です。 そう、銃と同じで幼い者に触らせるほど安全なものではありません。
コンピュータ詐欺対策具体例
- アカウントごとにメールアドレスとパスワードを変える
G-Mailなら hogehoge@gmail.com に対して hogehoge+001@gmail.com などの別名を付けることが出来ます。 +001の部分は好きな文字列を設定できます。また、iCloud+に課金すれば好きなだけメールアドレスを発行できます。
パスワードの管理はブラウザやプラグインで行い、自分では覚えないでください。 - メールのURLはクリックしない
メールに添付されたURLはクリックしないことです。あと、これはサイト運営への要望ですが、メールアドレス認証のためのURLを送るのは止めてください。メール認証は番号方式でお願いします。 - 重要なサービスはググらないでお気に入りから
ショッピングサイト、証券サイト、銀行などは確実に追加したお気に入り(ブックマーク)からアクセスしてください。決してググらないでください。 - メインのメルアドは教えない
最近ではメールでの連絡は少なくなったので問題ないと考えます。もし、連絡先が必要なら対外用にアドレスを用意してください。 - Webアプリケーションの勉強
ネットサービスが魔法や妖術じゃなく、人間が作り出したテクノロジーとして理解してください。Cookie,データベース、URLなどサイトを作り出している技術を勉強してください。 - コンピュータは閲覧のみと割り切る
そもそも、クレジットカードや個人情報を入れていなければ何も奪われません。安心してください。 - コンピュータのバックアップを覚える
大切なデータは安心してUSBメモリやクラウドに入れているという強い自覚を持ってください。 - コンピュータは初期化出来る
コンピュータは乗っ取られました、ウイルスが侵入しましたなど、どんな問題が発声しても、説明書通り操作すれば買った状態に戻すことが出来ます。 - コンピュータは初期化出来る
ミスではありません。重要だから繰り返しています。 コンピュータは説明書通り操作すれば買った状態に戻すことが出来ます。戻した後に、手持ちのUSBメモリから大切なファイルを戻しましょう。