DIYなどの趣味、小規模な事業所で三相交流を使いたいという要望は多いです。もちろん、単純に動力契約をしてしまえば良いのですけど、基本料金も高いし、使用する機器の登録などがめんどくさいです。
家庭の電力のように、ブレーカー契約の範囲内であれば好きな機器が使える手軽さはありません。
ただ、先程の趣味や小規模な仕事では、年に数回程度、いろいろな種類の三相交流機器を使いたいと言う場合は非常に不便です。
インバーターを導入しよう
最初に言っておきますが、溶接機は無理です。話が飛ぶので詳細は避けますが、時々溶接したい場合はエンジン溶接機を使うか、家庭用の小容量のもので我慢してください。
では、どんな三相交流機器が使えるかというと、低用量のモーター系です。ポンプ、高圧洗浄機、電動リフト、グラインダー、切断機、ボール盤などです。
これらの機器はインバーターと言う装置を使えば一般家庭でも使える可能性があります。
インバーターとは、家庭用の100Vや200Vの二本の電気を、200ボルトの三相交流に変換する装置のことです。
導入は簡単だが注意が必要
家庭にある200Vや100Vのコンセントとインバーターを接続します。そして、インバーターの出力をモーターに接続します。そして、インバーターの運転スイッチを入れれば接続した機器が動作します。
ただ、注意点があります。絶対にインバーターとモーターの間にスイッチを入れてはいけないというところです。
インバーター動作時にモーターを切り離すと、確実にインバーターが壊れます。当たり前ですが、多くの機器には手元スイッチが付いているのでインバーター稼働中にそのスイッチを切ってしまうと確実に故障します。
なので、接続する機器のスイッチは無効にしておいてください。
自動制御される機器は改造が必要
先程の理由で理解されたと思いますが、コンプレッサーの圧力スイッチをインバーターとモーターの間に入れると確実に故障します。 悪言い方ですが、この意味が理解できないのであれば、このエントリーを読む資格は無いと考えるので今すぐ諦めてください。
コンプレッサーや自動制御が必要な機器に組み込む場合は、インバーターの制御接点が操作されるように機器の改造を行ってください。
具体的に出来るか出来ないか
- 溶接機 無理です。エンジン溶接機か家庭用の小容量を
- コンプレッサ 改造が伴います。DIY用をアストロプロダクツで買えばインバーターの費用以内で買えます
- 小型工具 可能ですが、手元スイッチは全て無効にしてください
- 洗浄機 うちでも使っていますが、特にトラブルなしに使えています。