若い時にお金をもっと貯めておけばよかった
若い時に遊びすぎて無駄使いした
若い時に無駄な買い物ばかりしてしまった
こんな悩みの人は多いと思います。
私もそうでした。
もし100万円を投資信託に預け入れておけば複利で何千万になっていた。
昔から知っていたあの会社の株を買っておけば億り人になれた
こんな考えをしている人はいるのではないのでしょうか?
そして、今までの人生を無駄だったと総括してしまっています。
実はこれって、大きな間違えがあります。
と言っても、若い時に浪費することが良かったというつもりはありません。
では、何が間違っているのだろうか?
それは、過去の決断によって今必要なものが不足しているという事だけに注目しているからです。
決断が悪いのではなく、今必要なものが無いから悪いと思っているだけです。
そう、お金が足りないから、お金を増やす努力以外を無駄だと定義しているわけです。
第一章 すべての人は今ないものを欲しがります
仮に貯金をしまくって、今があるとします。
こんな人が言う悩みは、若い時に遊んでおけばよかったという話です。
周りの友達が楽しんでいたレジャーをもっとやっておけばよかったって話です。
定年退職して楽器を買ったが、全然上手く演奏できなくて放置しているって話も聞きます。
そして、若い時に楽器を練習しておけばよかったと悩みます。
投資の話でも、退職金で金融商品を買って損したって話もあります。
若い時に少額でも良いから、運用の方法を勉強しておけばよかった。
これで分かったと思います。
若い時に金を節約して老後を迎えた人は、若い時にその金で経験をすれば良かった。
若い時に浪費した人は、老後にもっとお金をためておけばよかったと悩む。
正直、同じことです。過去にどんな選択をしても、未来には選択していない方を悔やむわけです。
まず、認識することは過去の選択で今は貴重な何かを持っているという事をです。
若い節約家は未来にお金を残せます。
若い浪費家は未来に浪費した経験を残せます。
第二章 貯金をしていない人が多いという幸運
若い時にお金を取るか、経験を取るか
半々の選択肢に見えます。しかし、実際は貯金をしていない人の方が多いです。
これは不幸と言われていますが、幸運もあります。
それは、生産性を上げる知識が身についているという事です。
浪費した人は今はお金が無いですが、半端ない経験はしているはずです。
私の場合はガジェットとお酒が好きで昔からいろいろ買っていました。
今はお金が無いということで消費は減っていますが、過去の知識を元に楽しめていると考えます。
さらに、ネット通販で安く修理部品が手に入るので生活費が下がっています。
昔の浪費によって、修理する技術が身についているわけです。
最近ではロボット掃除機のバッテリー交換を3000円で済ませました。
もし、サービスに送り返していたら2万円程度の費用が掛かっています。
他にも知識によって得をしていることが多いです。
そう、私自身はお金が無いと悩んでいるのに
過去の浪費による知識でお金を節約できていたという事実が見えていなかったわけです。
友人の例では、あるAV機器の電源が故障して困っていると言っていました。
製造元に問い合わせても電源のACアダプタは製造していないから修理できないと言う話です。
でも、電気関連の知識があれば同じ電圧と電流を満たす電源があれば、それで直せるわけです。
500mAの電源が壊れたけど1000mAの電源は大丈夫なの? って間抜けな質問は知識があれば決してしません。
ちなみにその友人はお金はそこそこ貯金している人です。
こういう事です。貯金をしていない人が多いという事は
その代わりに何らかの生産性と言う知識を持っている可能性があるという事です。
第三章 お金か知識かは決着つきません
お金が良いか知識が良いか?
この問題は決着はつきません。理由はどちらも将来の悩みになるからです。
だから、このような話は一般ではしないことをお勧めします。
研究のテーマにして発表するという事なら問題は無いですけど。
過去の決断でお金が足りない
過去の決断で知識と経験が足りない
どちらが良かったか?と問うとお互いに無かった方を欲しがると考えます。
だから、単に今から行うことは過去の行為の決着ではありません。
まず、過去の選択は素晴らしかったと考えてください。
節約してお金が多いことは素晴らしい
若い時にお金を使って知識を得たことは素晴らしい
と思います。
そして、未来に向かって不足している物を手に入れるわけです。
さらに、未来まで待って良かったことも多いです。
仮にお金はあるが知識が無いとします。今はやりのプログラミングを習いたいとします。
今なら、金を払って『テックキャンプ』にでも申し込めば覚えることが出来ます。効率よく金で解決出来ます。
一方で知識はあるが金は無いという場合も同様です。
いまなら、金利ゼロでローンを組むことが出来ます。金利が安いので昔より安くお金を借りられます。
昔より中古市場が充実していますので昔より安く物を手に入れられます。
そう、金が無くても知識や経験が無くても補うことが出来るわけです。
ここで重要なのは、過去と言う決着がつかない話を無視することです。
まとめです
よくある、過去のことを考えるなと言う話がありますが、それは間違えです。
私が言いたいのは、過去の決断について悩まないという事です。
決してその決断を忘れるという事ではありません。
絶対に間違っている話としては
過去の失敗は糧になると言って忘れることです。
この話はよく聞きますが、全くよい事はありません。
過去の話を糧にするとは忘れるという意味ではなく、鮮明に思い出すと言う事です。
実は私は5年前にミニマリストを目指しました。
使っていない物を全て処分して新たな生活をするという考えです。
それで物が減りましたが、お金も半端なく減っていきました。
ここでミニマリストの考え方は間違っていると気が付きました。
もちろん、集中して物事を考えるという力はつきましたが
買ったものを手放すという行為は将来それを無料で使えるという機会を捨てていると言う事です。
今私はロードバイクにまた乗りたいと思っています。
ただ、過去に1万円で手放しています。
これも、分解してどこかのしまっておけば、今でも無料で楽しめたわけです。
この間違えは無駄ではなくこれからの方向性を決める知識として使えるわけです。
ミニマリストと言う決断で過去に物を売ってしまったことに対しては決着はつけられません。
しかし、今どうするかという部分は対応できます。
私の場合は
物はダメだったらすぐに手放すが、本はできるだけ蔵書として持つようにする
と考えています。
理由は、本は一度だけ読んでも頭に入らないのでこれから何度も繰り返し読む必要があるためです。
このように過去の善悪は決着を付けずに、現在はどうするかを考えるわけです。
そうすれば、過去の出費は解決できませんが、現在の出費は少なくできると考えます。
当然ですが、未来の出費も減って貯金できるようになります。