その緑色のボタンを押したら最後、貴方のアドレス帳は NHN Japan社に送信されてしまいます。 NHN Japan社 は復号化が出来ない暗号化を行なっていると言っていますが、これは関係ありません。 私が言いたいのは、「ユーザの意識のないアドレス帳送信」が悪いということです。
小さい字でびっしりと書かれた、法律家を満足させる文章を提示すれば、裁判などでは勝てると思います。 でも、本当の顧客満足につながるでしょうか? 私は違うと考えます。 取り扱うユーザが納得できる物こそ真の顧客満足につながります。
大丈夫だから、緑色のボタンを押せばいいんだよ! もダメです。 ユーザが理解して納得の上に操作出来る環境づくりが大切です。
2012年3月7日にインタフェースを大幅改善したとNHN Japan社から連絡を受けました。 しかし、無意識にユーザから電話帳を取り上げるインタフェースには変わりありません。
これを見てどう思いますか?
まずは、愛らしいくまの絵で安心させて、新規登録という緑色のボタンを押すことを誘導。
なんか小さい字で思考停止をさせて、また緑色のボタンを押すように誘導。 二回緑色のボタンを押すことによって、潜在意識下に緑を押せば解決だと意識付ける。
ちなみに、この小さい字には法律用語とIT専門用語満載の素敵な文章が書かれています。
これがメインイベント、灰色の「今は利用しない」という選択肢があるが、なんだか利用できない雰囲気がある。 また、繰り返し緑色のボタンをタップする事に慣れているので、「アドレス帳を利用する」というボタンをタップする人が多いと思われる。
これで NHN Japan社に貴方の電話帳が送信されます。
確かにNHN Japan社は免責されます
Naver LINEのブログで「LINEはApple社の「端末のアドレス帳無断利用禁止」声明を歓迎します」と声高々に宣言しています。確かに、今回のアプリ修正では、アドレス帳を送る前に法律文書とIT用語満載の規約書が提示されています。 ここで、緑色のボタンをタップしてしまうことはユーザはNHN Japan社に同意したことになりNHN Japan社としての責任は免責されます。 でも、これってユーザを守っているのでなくNHN Japan社を守っているだけでは無いでしょうか? 声高々にアドレス帳無断使用禁止を宣言していても、結局はユーザの知らない間に端末のアドレス帳を抜かれています。
よく考えてみれば変
何故、最初の利用登録でアドレス帳の送信を求めるのだろうか疑問です。 アドレス帳送信の機能は「オプション」や「設定」という項目で行い、ユーザが能動的に行うようにするべきだと考えます。
更に
アドレス帳を登録する場合に以下を明確にするべきである
- 送信する電話帳レコードを明示的に選択させる
- レコードを選択したら、以下に同意させる
- 送信する電話番号、メールアドレスの持ち主の同意を得ているか
- 貴方の所属する会社の業務中に得た情報の場合、失業のリスクがあること
です。 ここまでして、本当に個人情報を守っていると言えるのではと私は考えます。
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