13歳からの論理ノート

13歳からの論理ノート

小野田 博一


初めに、13歳からとありますが決して子供のためだけの本ではありません。とっくに13歳を過ぎてしまった人にもお勧めです。 例題が単純で当たり前すぎるところがかえって分かりにくいですが、論理的とは何かという事を勉強したい人は初めに読むと良いと思います。

私は論理的だ!

と思っている人は多いと思います。 でも、論理と経験則を混同している人がほとんどだと思います。例えば

時速100キロで自転車は走ることが出来る。自転車を使えば100キロ先に1時間で行くことが出来る。

この論理は間違っているか? と聞かれたらほとんどの人は「間違っている」と答えると思います。 でも、この文章の論理は正しいです。ただし、間違ったことを言っています。

これを間違っていると説明するには、前提条件である自転車は時速100キロで走ることが出来るという部分に対してアタックをかける必要があります。

このように論理だけを純粋に見ることが出来れば、問題の本質へたどり着くことが容易になると思います。

残念ながら詰め込み教育は必要です 不要と主張する人は天性の才能の成功体験がある人です

「詰め込み教育は不要」と言う主張は今も昔も聞かれます。しかし、現代でも継続して行われています。詰め込む量は減っていますがそれでも児童生徒の頭痛の種にはなっています。 暗記重視の教育は止めて、自由活発な討論などを重視した教育の方が良いという主張もあります。このような主張があるとテレ...